昨日今日と年の瀬だったことをを思い出させる寒い日です。
きっとこれが本来の気温なんでしょうね。

禅師をお迎えした日々に、心に深く響くことがありました。
それを書き残したいと思います。


準備をしつつ、禅師と父上の会話を耳にして。
「満州にいらしたんですか。わたしもおりました。」
「戦争で両親を亡くし、七歳でひとり日本に戻って坊主になりました。」
「・・・わたしは兵隊だったから仕方がないのですが、
 民間人の方のご苦労を思うと、今でも申し訳なく思います。・・・」
禅師はなにもおっしゃいませんでした。

父上の少ない言葉に語られるこんな思いは、初めて耳にしました。
七歳・・・ 満州でなにがあったかをすべて覚えていることでしょう。
二人の経験の耐え難い重さは、沈黙から伝わってきます。


「喉頭ガンになったんですよ。親兄弟も妻も子もいない天涯孤独だから
 保証人がいないんですわ。執刀の先生になってもらいました。(笑」

「声をなくすといわれたんですが、しゃべれなくては説法ができない。
 一割に賭けることにし、今ではすっかり消えてなくなりましたわ。(笑」

ここらは田舎ですから・・・と言うと
「田舎はいいですな~。七十になったら嵯峨野の田舎で暮らすつもりが
 四年オーバーの今でも賭けずり回っとるんですよ。(笑」


「京都は遠いので虫押えに」と、手作りのぜんざいをお出しすると
「良くわしの好きなものがわかりましたなぁ!
 わしは酒を飲まんもので、こういうのが好物なんですよ。」
帰ってきたお椀はツルツルにきれい。
不思議に思い、傍にいた父上にこっそり聞くと
食べ終わった後の椀にお茶を入れ、きれいに飲み干されたそうです。


人々が去り、仏壇を隠してあった水屋屏風をはずしながら
「お母さん、無事終わったよ。息苦しかったよね。」と話しかけていると
短冊に何かサラサラと書かれ、「これをお母さんの御前に」
「祈 万安」と書かれています。
どんな意味ですか?と問うと
永遠の安らぎを祈る、と教えてくださいました。


後片付けをしていると、ちょっと・・と袖を引かれます。
行ってみると、仏壇の前にきちんと法衣を着た禅師が。。。
禅師は帰り支度をしているものと思っていたのでビックリ!!

小さな仏壇の前で、立派なお経を上げてくださいました。
隣で父上が小さな声で唱和しています。
我が家の宗派のお経です。
お経の中に母の戒名を読み上げてくれました。
気付かぬうちに涙が流れていました。


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【2010/12/17 23:15】 | 茶道のこと
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心遣いの真髄
ROKU3
禅宗を極められた方なんですね。感服しました。
一生忘れえぬ日になりましたね。
お椀は禅宗、精進料理の作法そのものですね。
お沢庵、おぶで綺麗に。

水屋屏風でふさがれたお母様への心遣い。
これは並じゃできないでしょ。
そこまで気がつき、しかも「祈 万安」
心遣いの真髄ですね。
さぞ感激されたことでしょう。
お母様も合掌されたことでしょう。
良かったですね。


葉摘み
鍵コメさま
一人ひとりさまざまな思いを抱えている。
そんなことを改めて思う日ともなりました。
こちらこそありがとうございました。
でもここにいらしてたなんて・・・ビックリ!!


葉摘み
ROKU3さま
お傍近くに接することができたので、禅師の人となりに触れることができありがたく思います。

お経は本当にビックリしました。
たたんでカバンに入れた法衣をまた出して身につけたんだそうです。
禅師のまったくの無償の好意です。
そのあとパパッとたたんでサーッと帰ってしまわれました。
ほんとうに偉い方は人を選ばず、どんな人にも平らなんですね。

いろいろ学ばせていただきました。


素敵な言葉
ponsun
祈 万安

素敵な言葉ですね

心が芯から和らいでおられるのでしょうね


みゃあくんのおかあしゃん
 なんて素敵なお話でしょう。
 心に深く響く、その通りのお話
です。
 読んでいる私の心も洗われるよう
でした。


葉摘み
ponsunさま
コメントをありがとうございます。

はい。ステキな言葉ですね。
家族の心も安らぎました。



葉摘み
みゃあくんのおかあしゃんさま
お元気でしたか?
少し心配してました。

いまだに父の口からは禅師への感謝の言葉が出ます。
人の気持ちに添うという言葉の意味を見る気がします。

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葉摘み
鍵コメさま
それは良かったですね。
少しはお役に立てたかと、わたしもうれしくなりました。
こちらこそありがとうございます。

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2010/12/18(Sat) 10:57 |   |  #[ 編集]
心遣いの真髄
禅宗を極められた方なんですね。感服しました。
一生忘れえぬ日になりましたね。
お椀は禅宗、精進料理の作法そのものですね。
お沢庵、おぶで綺麗に。

水屋屏風でふさがれたお母様への心遣い。
これは並じゃできないでしょ。
そこまで気がつき、しかも「祈 万安」
心遣いの真髄ですね。
さぞ感激されたことでしょう。
お母様も合掌されたことでしょう。
良かったですね。
2010/12/18(Sat) 20:31 | URL  | ROKU3 #-[ 編集]
鍵コメさま
一人ひとりさまざまな思いを抱えている。
そんなことを改めて思う日ともなりました。
こちらこそありがとうございました。
でもここにいらしてたなんて・・・ビックリ!!
2010/12/19(Sun) 01:23 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
ROKU3さま
お傍近くに接することができたので、禅師の人となりに触れることができありがたく思います。

お経は本当にビックリしました。
たたんでカバンに入れた法衣をまた出して身につけたんだそうです。
禅師のまったくの無償の好意です。
そのあとパパッとたたんでサーッと帰ってしまわれました。
ほんとうに偉い方は人を選ばず、どんな人にも平らなんですね。

いろいろ学ばせていただきました。
2010/12/19(Sun) 01:37 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
素敵な言葉
祈 万安

素敵な言葉ですね

心が芯から和らいでおられるのでしょうね
2010/12/21(Tue) 09:02 | URL  | ponsun #77XYfFt6[ 編集]
 なんて素敵なお話でしょう。
 心に深く響く、その通りのお話
です。
 読んでいる私の心も洗われるよう
でした。
2010/12/21(Tue) 22:28 | URL  | みゃあくんのおかあしゃん #-[ 編集]
ponsunさま
コメントをありがとうございます。

はい。ステキな言葉ですね。
家族の心も安らぎました。
2010/12/22(Wed) 18:19 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
みゃあくんのおかあしゃんさま
お元気でしたか?
少し心配してました。

いまだに父の口からは禅師への感謝の言葉が出ます。
人の気持ちに添うという言葉の意味を見る気がします。
2010/12/22(Wed) 18:24 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/12/23(Thu) 19:16 |   |  #[ 編集]
鍵コメさま
それは良かったですね。
少しはお役に立てたかと、わたしもうれしくなりました。
こちらこそありがとうございます。
2010/12/23(Thu) 23:46 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
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