FC2ブログ
遊弦亭 無音さんからいただいたコメントで、
茶壷の「千種」がアメリカの美術館に落札されたことを知りました。

口覆いも当時の裂地が添っているし、利休の「名物の見事な唐物壷だから・・」
という添え状も付いていて、付随品も欠けることなく残る茶壷のようです。
今回のクリスティーズ・オークションには、名家売り立て茶道具がたくさん出たそうで
古い楽茶碗なども人気があり、たくさん世界に散っていったみたいです。


偶然でしょうか・・・
今日いらしたお客さまが、こんな話をされていかれました。
その方は由緒ある旧家の資産家の方で、広い敷地に茶室も持っていて
家元がお忍びで茶遊びにおみえになったこともあったとか。

「主人も亡くなり、長くいた運転手も亡くなりました。
 わたしも年をとり、茶道具に興味がない息子たちの手で散らばるのも忍びなく
 家元に持参し、お使いいただくよう寄進してまいりました。」

図録にも載った楽茶碗と青磁香炉だそうです。

美術館に寄贈すれば後世に残るし、みなさんも喜ばれるのでは?
そうお話しすると

「そうすると茶の仕事ができず、茶席にも出られずかわいそうですから・・」

「もう座ることもできないので、うちでお茶を飲ませてあげられません。
 茶席に置いてお茶を飲ませてあげると、カラカラだった茶碗が生き返り、
 ねっとりとしたなんともいえない肌になるのよねぇ・・」

他にも煎茶道具や香道道具も由緒ある品をお持ちだそうです。

「本当にかわいがってくださる方にポツリポツリとお譲りしています。」


明治の数寄者が情熱を持って収集した茶道具は、
その名を冠した美術館に入りました。
近代数寄者の代表である益田鈍翁が愛した古い茶道具は、
美術館を作りその中に残すというはなかったそうです。

貴重な歴史資料として安全に後世に残すか・・・・
破損のリスクがあっても茶席に置くか・・・・

どっちが良いかわかりません。光琳蒔絵稲麦巻葉箱

たくさん考えることができました。

あなたのポチッヨロシクお願いいたします!
FC2 ブログランキング
  
人気ブログランキング

岡野園 FC2ショップのページ  

【2009/09/18 17:33】 | 茶道のこと
トラックバック(0) |


壺中
考えさせられますね!


葉摘み
壺中さま
はい、考えさせられました。

長い時間をかけて揃えた愛着のある道具をお持ちの方は(たとえ名品でなくても)どなたも直面することなんでしょうね。


ちょきたら
「千種」と「今の心」のニュースには
びっくりしました。どのように使われるのか
気になりますね。

 そのような旧家の奥様がいらっしゃるとは!
以前の私なら、「美術館に文化・芸術遺産として残すべき」
ときっぱり答えますが、最近はそう割り切れなくなってきま
した。道具の製作者はやはり展示するためでなく、使う
ために作っているのですものね。やはりお茶に使用してこそ
輝くわけでしょうし・・・

 

 

ウノハナガキとフジサン
髭熊
まだお茶を習い始めて間もない頃、国宝の国焼は2点しかないのだと教えられ、
三井の「卯花墻」と、サンリツの「不二山」を見に行きました。
初めて拝見したとき、二度ともこう思ったのです。

ナンダカカワイソウ。

カラカラに乾いて、ガラスのショーケースに入れられた茶碗が、
なんだか動物園に連れてこられたゾウのように見えたのです。

でも楽美術館で初めて、長次郎の「杵オレ」をを拝見したときは、
ゾクゾク震えが来て、「ぜひ手に取ってみたい!」と心から思いました。

この違いはなんだろう?と考えてみると、やっぱり使っているかどうかだと思うのです。

さすがに杵オレは出てこないでしょうが、
楽美術館では定期的に、所蔵の茶碗でお茶会を催しているようですね。

自分の道具を少しずつ集め始めてからはなおさらのこと、
茶道具は愛でるものではなく、使うためにあるものなのだと、つくづく思います。


小紋
  お茶の 大切な お道具 迷いますね。
 アジアの織りのとき ガラスに顔を引っ付けて見ていたら 引っ付けないでくださいって 
注意受けました。
 目が悪いのって 言っちゃった。 
 あとから そーっと 別の人が いいんですよって。
 許される種類のものであれば 手触り しりたいです。
 


葉摘み
ちょきたらさま
外国で日本文化の資料になるのかしら・・・

本物の方は持ってる土壌が違うので、わたしなんかでも平らにお話してくれます。
えばらなくったってオーラが違いますから・・・

利休誕生から計算しても480年経ってます。
美を見出したのは日本だとしても、壷は中国から渡ってきたもの。
そう考えると中国の遺産です。付加価値をつけたのは日本。
また考えて込んでしまいます。



葉摘み
髭熊さま
茶道具は道具の立場に立って扱うと必ず答えてくれるので
それを実感した方は愛着が深まりますね。
値段じゃないんですよね。

どれだけ惚れ込みどれだけ愛情を注ぎ込むかで
道具の表情が変ることを知っている方はかわいそうでたまらないと思います。

簡単に答えは出ないでしょうね。


葉摘み
小紋さま
ガラス越しに見るだけでは語りかけが少ないです。
どうしても触って確かめたい。
撫ぜていい子いい子してあげたいです。

コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
考えさせられますね!
2009/09/18(Fri) 20:09 | URL  | 壺中 #-[ 編集]
壺中さま
はい、考えさせられました。

長い時間をかけて揃えた愛着のある道具をお持ちの方は(たとえ名品でなくても)どなたも直面することなんでしょうね。
2009/09/18(Fri) 22:34 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
「千種」と「今の心」のニュースには
びっくりしました。どのように使われるのか
気になりますね。

 そのような旧家の奥様がいらっしゃるとは!
以前の私なら、「美術館に文化・芸術遺産として残すべき」
ときっぱり答えますが、最近はそう割り切れなくなってきま
した。道具の製作者はやはり展示するためでなく、使う
ために作っているのですものね。やはりお茶に使用してこそ
輝くわけでしょうし・・・

 

 
2009/09/19(Sat) 00:11 | URL  | ちょきたら #-[ 編集]
ウノハナガキとフジサン
まだお茶を習い始めて間もない頃、国宝の国焼は2点しかないのだと教えられ、
三井の「卯花墻」と、サンリツの「不二山」を見に行きました。
初めて拝見したとき、二度ともこう思ったのです。

ナンダカカワイソウ。

カラカラに乾いて、ガラスのショーケースに入れられた茶碗が、
なんだか動物園に連れてこられたゾウのように見えたのです。

でも楽美術館で初めて、長次郎の「杵オレ」をを拝見したときは、
ゾクゾク震えが来て、「ぜひ手に取ってみたい!」と心から思いました。

この違いはなんだろう?と考えてみると、やっぱり使っているかどうかだと思うのです。

さすがに杵オレは出てこないでしょうが、
楽美術館では定期的に、所蔵の茶碗でお茶会を催しているようですね。

自分の道具を少しずつ集め始めてからはなおさらのこと、
茶道具は愛でるものではなく、使うためにあるものなのだと、つくづく思います。
2009/09/19(Sat) 02:17 | URL  | 髭熊 #-[ 編集]
  お茶の 大切な お道具 迷いますね。
 アジアの織りのとき ガラスに顔を引っ付けて見ていたら 引っ付けないでくださいって 
注意受けました。
 目が悪いのって 言っちゃった。 
 あとから そーっと 別の人が いいんですよって。
 許される種類のものであれば 手触り しりたいです。
 
2009/09/19(Sat) 06:14 | URL  | 小紋 #-[ 編集]
ちょきたらさま
外国で日本文化の資料になるのかしら・・・

本物の方は持ってる土壌が違うので、わたしなんかでも平らにお話してくれます。
えばらなくったってオーラが違いますから・・・

利休誕生から計算しても480年経ってます。
美を見出したのは日本だとしても、壷は中国から渡ってきたもの。
そう考えると中国の遺産です。付加価値をつけたのは日本。
また考えて込んでしまいます。
2009/09/19(Sat) 10:38 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
髭熊さま
茶道具は道具の立場に立って扱うと必ず答えてくれるので
それを実感した方は愛着が深まりますね。
値段じゃないんですよね。

どれだけ惚れ込みどれだけ愛情を注ぎ込むかで
道具の表情が変ることを知っている方はかわいそうでたまらないと思います。

簡単に答えは出ないでしょうね。
2009/09/19(Sat) 13:58 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
小紋さま
ガラス越しに見るだけでは語りかけが少ないです。
どうしても触って確かめたい。
撫ぜていい子いい子してあげたいです。
2009/09/19(Sat) 14:01 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 


トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック