fc2ブログ
今日は青空が高く広がっています。
日差しは強いけれど、吹く風はさわやか・・気持ちがいいです。

二日前に「白露」があって、今日は「重陽の節句」 きれいな言葉が並びます。
陰陽の「陽」の最大数・九が重なっているので「重陽」、ですね。 
     秋 013_edited
「重陽の節句のこと」 ←おととしの記事ですが。


<昨日の続き>
四畳半という茶席を重要視したのは、武野紹鴎でした。
そのメディテーション的空間を、利休がどんどん突き詰めていき、
極端に小さくしてしまったため、位置づけが不明瞭になってしまいました。

それを再考したのが宗旦で、最後に作った茶室「又隠」が四畳半です。
裏千家に現存しています。

次に四畳半に着目したのが川上不白。 東京にその茶室があります。

なぜ現代まで「四畳半」という大きさが不明瞭なまま置かれたかというと
利休の教えを記録した「南方録」
  「四畳半以上は広間。以下は小間」
それ以上触れていないから、研究されず残ってしまったそうです。


閑居にしろ山居にしろ、居(暮らし)だから煮炊きや暖を取るため「囲炉裏」がある。
これが茶の湯の「炉」の原型。
「四畳半切り」と言われる「出炉(でろ)」(点前畳から出ている炉)につながります。

初期の炉は二尺六寸(約78,8cm)
裏千家の大炉でさえ一尺八寸(約54,5cm) ですから、かなり巨大! 
ほとんど囲炉裏と呼んだほうがいいかも。

今の寸法の一尺四寸(約42,4cm)にし、位置を決めたのは利休です。

いろいろな意味合いで、今なお茶の湯に影響を与え続ける「千利休」という人物。


(付録)
京都と江戸が陰陽五行に守られている、という本を読んでいるので
以前勉強した「茶の湯の中の陰陽五行」の資料を調べたところ
陰陽五行の全てが四畳半の空間に入っているという表図があり
ほんとにびっくりしました!!
明日、講師の長野先生宅に釜造りの作業場を見せていただきに伺うので
お見せしたいと思っています。 解説を伺うのが楽しみです。


応援ありがとうございます。
あなたのポチッヨロシクお願いいたします!
FC2 ブログランキング
  
人気ブログランキング

岡野園 FC2ショップのページ 

【2008/09/09 19:15】 | 点前所作のこと
トラックバック(0) |


ひげ
ぴしっとするなぁ・・・おなかが出すぎですが・・・。笑)


かれん
今晩は

今日は市民サークルのお稽古日でしたが

重陽の節句をご存知なくて・・

ちょっぴりさみしかったので茶杓の銘を「菊慈童」

にしてみました。着せ綿の和菓子を期待していたのですが・・・


小紋
 利休さんは 今に続いて偉大な人ですね。
 昔から連綿と続くものがある・・・続いて今がある なんてことを 旅しながら思いました。
 信長も秀吉も家康も 生きているような気のする歴史の中を歩いて(バスに乗って)きました。


ちょきたら
 初期の炉がそんなに大きかったとは!
ということは釜も大きかったんでしょうね。


葉摘み
ひげさん
野に交わり、野と共鳴するひげさんはある意味「禅・茶」です。
自然体で体得していてうらやましい。

頭ではなく体で体得するのは、便利な街中に暮らしていると努力が要ります。
山居実践!ひげさんてすごいっ!と、心から尊敬してます。


葉摘み
かれんさま
仕事帰りに裏千家の先生のお宅に遊びに行って、そんな話になりました。
意識して口に出し伝えていかないと、重陽の節句は絶滅危惧種だねって。

かれんさんが伝えてくれるから、少し救われたと節句も喜んでいることでしょう。

それにしても良いご銘ですね。よく勉強なさったますね。


葉摘み
小紋さま
今、どうやって家康が江戸を作ったかという話を呼んでます。
いやぁ~仏・神・道・儒のミステリーサークルですね。
小紋さんに読んでもらいたいわ。
歴史の違う側面が見られますよ。



葉摘み
ちょきたらさま
遠州家元の初釜で隅炉・欠け炉というのを見ました。
大きな釜なので炉の狭い部分を削ってあるのよ。
おもしろかったわぁ~

現代の茶道から見るとわからないことも、時代背景から見るとわかることがたくさんあります。
ちょきたらさんも、もう知ったから大丈夫!

こんばんわ
すずめ
人同士のプライバシーを侵さないのは3メートルだそうです。四畳半は、人との距離をより近くにし、あえて互いの意思を身近に置こうとする距離なのでしょうか?
昔と今とは真逆だね。
相手の気持ちをじかに読み取りたい!今はその間に、自分を隠した距離がある。
本当の自分はどこですか?
相手を知るより自分を知りたいからでしょうか?
これはきっと私自身の問いですね。


葉摘み
すずめさま
あんまり近いと苦しいし、遠いともどかしい。
言葉にしない心の呼吸が交わせたら・・・

今は言葉にしないとダメみたいですね。
やさしさだって愛だって。
欧米的に自己主張の国になったのでしょうね。
きっと空気感を汲み取る力が鈍化してるんじゃないかな。

わたしはね。自分は自分でしかないと、いやな自分も認めてお気楽してます。

コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
ぴしっとするなぁ・・・おなかが出すぎですが・・・。笑)
2008/09/09(Tue) 17:36 | URL  | ひげ #-[ 編集]
今晩は

今日は市民サークルのお稽古日でしたが

重陽の節句をご存知なくて・・

ちょっぴりさみしかったので茶杓の銘を「菊慈童」

にしてみました。着せ綿の和菓子を期待していたのですが・・・
2008/09/09(Tue) 18:08 | URL  | かれん #-[ 編集]
 利休さんは 今に続いて偉大な人ですね。
 昔から連綿と続くものがある・・・続いて今がある なんてことを 旅しながら思いました。
 信長も秀吉も家康も 生きているような気のする歴史の中を歩いて(バスに乗って)きました。
2008/09/09(Tue) 19:12 | URL  | 小紋 #-[ 編集]
 初期の炉がそんなに大きかったとは!
ということは釜も大きかったんでしょうね。
2008/09/09(Tue) 23:26 | URL  | ちょきたら #-[ 編集]
ひげさん
野に交わり、野と共鳴するひげさんはある意味「禅・茶」です。
自然体で体得していてうらやましい。

頭ではなく体で体得するのは、便利な街中に暮らしていると努力が要ります。
山居実践!ひげさんてすごいっ!と、心から尊敬してます。
2008/09/09(Tue) 23:49 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
かれんさま
仕事帰りに裏千家の先生のお宅に遊びに行って、そんな話になりました。
意識して口に出し伝えていかないと、重陽の節句は絶滅危惧種だねって。

かれんさんが伝えてくれるから、少し救われたと節句も喜んでいることでしょう。

それにしても良いご銘ですね。よく勉強なさったますね。
2008/09/09(Tue) 23:58 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
小紋さま
今、どうやって家康が江戸を作ったかという話を呼んでます。
いやぁ~仏・神・道・儒のミステリーサークルですね。
小紋さんに読んでもらいたいわ。
歴史の違う側面が見られますよ。
2008/09/10(Wed) 00:07 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
ちょきたらさま
遠州家元の初釜で隅炉・欠け炉というのを見ました。
大きな釜なので炉の狭い部分を削ってあるのよ。
おもしろかったわぁ~

現代の茶道から見るとわからないことも、時代背景から見るとわかることがたくさんあります。
ちょきたらさんも、もう知ったから大丈夫!
2008/09/10(Wed) 00:18 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
こんばんわ
人同士のプライバシーを侵さないのは3メートルだそうです。四畳半は、人との距離をより近くにし、あえて互いの意思を身近に置こうとする距離なのでしょうか?
昔と今とは真逆だね。
相手の気持ちをじかに読み取りたい!今はその間に、自分を隠した距離がある。
本当の自分はどこですか?
相手を知るより自分を知りたいからでしょうか?
これはきっと私自身の問いですね。
2008/09/10(Wed) 20:02 | URL  | すずめ #KLtzAfy.[ 編集]
すずめさま
あんまり近いと苦しいし、遠いともどかしい。
言葉にしない心の呼吸が交わせたら・・・

今は言葉にしないとダメみたいですね。
やさしさだって愛だって。
欧米的に自己主張の国になったのでしょうね。
きっと空気感を汲み取る力が鈍化してるんじゃないかな。

わたしはね。自分は自分でしかないと、いやな自分も認めてお気楽してます。
2008/09/10(Wed) 20:18 | URL  | 葉摘み #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 


トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック