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茶席で最初に顔を合わせる掛け軸ですが、
その短い語の中に込められた意味を自分なりに読み解いていく。
席中に込められた亭主の想い、今日のお茶の趣向や趣旨。
そこからお茶が始まっていく。

が・・・ その前に読めなければ始まらない。(笑
誰かに聞いたのでは、右の耳から入り左の耳から出ていく。
まず読めそうなところから頑張ってみる。

寄付きに 一朶香
こんな色紙が掛かっているとする。
“一”と“香”は読めますが、“朶”が難解です。
これは“だ”と読みます。 枝のことを“朶”

渓梅一朶香>けいばいいちだかんばし
春が訪れた渓谷に佇む梅、“渓梅”を絵に表すことで
香りが鮮明に漂うようですね。

これを序章として本席に入ると
こんな軸が。春入千林処々鶯
“春”と“入”は読める。
次は子と井にも見えるが、右下のはらいから林じゃないかと。
ならば子は千ではないかな・・となって“千林”と読む。
その下が分からん。 が、その次はちょんちょんで々ではないか。
一番下がまた難解。 當?
春・入・千林・・・ 寄付きの色紙が思い浮かぶ。
一番下は・・・ 梅といったら“鴬”だ!

春入千林処々鶯>はるはせんりんにいり しょしょにうぐいす
春の気配が林に満ちて、至る所で鴬が鳴いているよ。

諦めず、すぐ人に聞かず、自分なりに読めるところを探ってみる。
読めないところは飛ばしていい。
読めたところの関連から、なんという字か推察する。
そこで教えてもらう。
当たっていたらかなりうれしい!
脳裏にしっかり刻み込まれます。never give up!!


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【2019/01/16 16:35】 | 掛軸のこと
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