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鏡開きも終わって、徐々にお正月らしさも薄くなっていきます。
店頭の青竹飾りは小正月まで。
これを外せばまったくの通常営業気分となるから
あと数日のお正月。 寂しいような。。 落ち着くような。。。

初釜の翌日は、岡野園の茶道教室の初稽古でした。
毎年の軸を下げ 春入千林・・
普段よりちょっと良い道具を出しておきました。

初稽古の日は先生がお濃茶を立てられます。
うれしいことに店主も席中にお招きいただき、
先生のお点前所作を食い入るように拝見しました。

力の抜けた静かなお点前で、うっとりとあこがれます。
あんな点前が出来るようになりたいなぁ。。。
今年も精進あるのみです。


初釜の時に気になったこと。
濃茶の時、添えられた出帛紗をお正客が脇に置いたら
亭主が「どうぞお使いください」と勧められたのですが、
「いえ・・」とご自分の紫帛紗を使用なさいました。

碗を次に回したとき、次客はそのまま正客の帛紗を使用。
汚したらどうするんだろう、、と案じます。
実際に慣れない方が汚してしまった場面に遭遇したことがあります。
「いいんですよ」とおっしゃって、その場を納めました。
しかし茶友でもあったその方が、店主にこっそりと
「今日のための初おろしの帛紗だったのよ・・」と泣いてました。
どんなとこにも教訓はある。

いつもの癖で自分だったらと考えます。
お稽古の場以外では、勧められても辞退し、自分の帛紗を使う。
個々がそうすれば茶碗を戻すだけで済み、手間もリスクもない。

そんな事を思っていると次の椀が出ました。
今度も亭主は「お使いください」と勧めた。
いったんは辞退、再度勧められたら「それでは・・」と使っていた。

後で拝見したら、家元の好み帛紗でした。(汗 
そんな怖いことはしないのが得策。
やはり正客が使わないのなら、他も使わないほうがきれいだと思う。


亭主は自分の出帛紗だから、汚してもいいとの覚悟で出す。
客は良い茶碗には良い出帛紗を添えるだろうと推察し、外す。

互いに相手を尊重するところから、茶の湯の所作は生まれてくる。
それを外しては所作は成り立たないと思うのですが。


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【2019/01/12 21:52】 | 点前所作のこと
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髭熊
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

濃茶の袱紗のこと、悩みますよね。
特に初釜ではその年の干支のものが使われていることが多いので、亭主が出した出袱紗はまず辞退するとして、次客以下はやはり正客の使い袱紗を拝借して使うべきでしょう。
袱紗のやり取りをしていると、どんどんお茶が冷めます。熱々のお茶をお出ししたのに、どんどん冷めていくのを見るのは、亭主の本望ではないはず。
今日の親先生の初釜でもちょうど同じようなことがあったので書込みさせていただきました。

考え方次第ですが、その場に応じた所作ができるといいですね。


店主の葉摘み
髭熊さま
こちらこそ、本年もよろしくお願い申し上げます。

コメ、ありがとうございます。
こういうご意見は本当にうれしい!
記事を読むだけでなく、そうなんだぁ~に聞くに留めるだけなく、
自分の考えに向き合い、伝えてくださるなんて!
そういうきっかけになればと、考えを述べているんですから。

答えは無いと思うのです。一人ひとりが自分だったらと考えてほしい。
こういう考え方もあると知り、幅を広げてほしい。
マニュアル化してしまうことを恐れています。
形骸化して、その人の茶境が見えないことが多々ある。

とっても嬉しい書き込みです。
顔を合わせてもろもろのお茶話をあれこれしたいですね。


髭熊
返信ありがとうございます。
ではついでに、親先生の初釜であった話をもう一つ。

親先生が「せっかくだからお勉強しましょう」とおっしゃって、お道具の箱の蓋(箱書)をたくさん席中にお持ち出しになってご説明くださいました。

正客が拝見に回してお詰めまで回ったとき、お詰めは一枚ずつ丁寧に並べて戻されたのですが、親先生が「自分の道具なんだから」とおっしゃってガサゴソと重ねて茶道口に戻されました。「だって自分の道具なんだから丁寧に扱ったらおかしいでしょ?」

私は「なるほど、それもそうだよね」と思いつつ、でもそれ、啐啄斎の書付なんですけど!!冷汗

ご無沙汰ばかりで申し訳ございません。近いうちにお店にも伺います!




店主の葉摘み
髭熊さま
度量のある先生ですねぇ~(笑
至る所に学びがあると思いますよね。
自分に置き換え、どうするだろうと考えることが茶の湯の厚みになってくる。
髭熊さんはいいお茶の視点を持ってらっしゃる。

そうですね、久しぶりに数寄雑談もしたいわ。

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コメント
この記事へのコメント
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

濃茶の袱紗のこと、悩みますよね。
特に初釜ではその年の干支のものが使われていることが多いので、亭主が出した出袱紗はまず辞退するとして、次客以下はやはり正客の使い袱紗を拝借して使うべきでしょう。
袱紗のやり取りをしていると、どんどんお茶が冷めます。熱々のお茶をお出ししたのに、どんどん冷めていくのを見るのは、亭主の本望ではないはず。
今日の親先生の初釜でもちょうど同じようなことがあったので書込みさせていただきました。

考え方次第ですが、その場に応じた所作ができるといいですね。
2019/01/13(Sun) 20:28 | URL  | 髭熊 #-[ 編集]
髭熊さま
こちらこそ、本年もよろしくお願い申し上げます。

コメ、ありがとうございます。
こういうご意見は本当にうれしい!
記事を読むだけでなく、そうなんだぁ~に聞くに留めるだけなく、
自分の考えに向き合い、伝えてくださるなんて!
そういうきっかけになればと、考えを述べているんですから。

答えは無いと思うのです。一人ひとりが自分だったらと考えてほしい。
こういう考え方もあると知り、幅を広げてほしい。
マニュアル化してしまうことを恐れています。
形骸化して、その人の茶境が見えないことが多々ある。

とっても嬉しい書き込みです。
顔を合わせてもろもろのお茶話をあれこれしたいですね。
2019/01/14(Mon) 22:59 | URL  | 店主の葉摘み #-[ 編集]
返信ありがとうございます。
ではついでに、親先生の初釜であった話をもう一つ。

親先生が「せっかくだからお勉強しましょう」とおっしゃって、お道具の箱の蓋(箱書)をたくさん席中にお持ち出しになってご説明くださいました。

正客が拝見に回してお詰めまで回ったとき、お詰めは一枚ずつ丁寧に並べて戻されたのですが、親先生が「自分の道具なんだから」とおっしゃってガサゴソと重ねて茶道口に戻されました。「だって自分の道具なんだから丁寧に扱ったらおかしいでしょ?」

私は「なるほど、それもそうだよね」と思いつつ、でもそれ、啐啄斎の書付なんですけど!!冷汗

ご無沙汰ばかりで申し訳ございません。近いうちにお店にも伺います!

2019/01/16(Wed) 20:56 | URL  | 髭熊 #-[ 編集]
髭熊さま
度量のある先生ですねぇ~(笑
至る所に学びがあると思いますよね。
自分に置き換え、どうするだろうと考えることが茶の湯の厚みになってくる。
髭熊さんはいいお茶の視点を持ってらっしゃる。

そうですね、久しぶりに数寄雑談もしたいわ。
2019/01/16(Wed) 21:26 | URL  | 店主の葉摘み #-[ 編集]
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