生温かく風が強い一日。
晩秋とは違う空気感に、なんだか不安な気持ちになる。


先日の茶事の時、初座に掛けた軸です。
「風露新香陰逸花」風露新香隠逸花
>ふうろ あらたにかおる いんいつのはな
“陰逸花”とは菊花のことです。
ちょうど旧暦の重陽でしたからチョイスしました。

これは参禅の師である古溪和尚が千宗易に贈った偈頌の一節です。
古溪宗陳筆「利休居士号賀頌」は表千家の蔵にあるそうで、
表千家を習う方々に見合うと掛けてみました。

“菊の花が露を宿し、風を受け、香りをはなちだしたよ” 


<抜粋>
正親町(おおぎまち)天皇より関白職に任ぜられた秀吉は
報謝の為に宮中、小御所で黄金の茶会を開いた。
その茶会の後見役の宗易は一介の町民であり、宮中に上がれなかった。
そこで秀吉は大徳寺の大休和尚からの 利休居士の名を以って
新たに天皇へ奏請して、「利休居士」の号の勅賜(ちょくし)を受けさせた。
このことを師の古溪和尚は喜んで賀頌をつくった。 

   庚老(ほうろう)は神通の作家(さっけ)
   飢え来れば飯を喫し、茶に遇うては茶
   心空及第して等閑に看る
   風露新たに香る隠逸の花



それとは表さなくとも、茶境はうかがい知れる。
香りでそれと知る菊花のように。

見えずともそれと知るような佇まいの人になりたいと憧れる。

 
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【2015/10/27 17:50】 | 掛軸のこと
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