「今からお願いできるかしら?」と
金銀の嶋台茶碗を持ってご相談に見えたお客さま。
「初釜に間に合うかしらねぇ」
炉の時期が近づくと、
ハッと気付いて持ってくる方がこの時期いらっしゃいます。
簡単に言うと、いつでも承ることは出来ます。
でも今時期に塗り替えて、次の初釜で使うと
ペロ~ンと無残に剥がれてしまいます。
理由は時期の問題。
陶器の茶碗に漆で金銀を塗り止めるので、乾燥した季節に向かうこれからは
漆の乾きが遅いからです。
すべてのものが乾燥していれば乾くというものではないのです。
漆は湿気で乾く特徴があります。
出来たら春の梅雨と秋の時雨を過ごしたほうが良い。
よく言いますよね。
漆が枯れて良くなっていると。
時間が経ったほうが安定し、丈夫にもなります。
底の方しか剥がれていないので、「来年使ってからにしては・・」と言うと
「せっかく持ってきたのだからお願いします。」と置いていかれました。
「来年は嶋台は使わずいたします。」ともおっしゃいました。
店主の話を受け止めてくださってうれしいです。
塗直しはお金がかかります。
出来たら五年くらいは使いたい。
でしたら初釜後にすぐ塗りなおし、欲を言えば翌年は我慢。
嶋台茶碗のためにも、持ち主の方のためにも
双方のシアワセになると思いますから。

<茶 岡野園>のホームページ
<茶道具のお店> <狭山茶のお店>
あなたのポチッ
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金銀の嶋台茶碗を持ってご相談に見えたお客さま。
「初釜に間に合うかしらねぇ」
炉の時期が近づくと、
ハッと気付いて持ってくる方がこの時期いらっしゃいます。
簡単に言うと、いつでも承ることは出来ます。
でも今時期に塗り替えて、次の初釜で使うと
ペロ~ンと無残に剥がれてしまいます。
理由は時期の問題。
陶器の茶碗に漆で金銀を塗り止めるので、乾燥した季節に向かうこれからは
漆の乾きが遅いからです。
すべてのものが乾燥していれば乾くというものではないのです。
漆は湿気で乾く特徴があります。
出来たら春の梅雨と秋の時雨を過ごしたほうが良い。
よく言いますよね。
漆が枯れて良くなっていると。
時間が経ったほうが安定し、丈夫にもなります。
底の方しか剥がれていないので、「来年使ってからにしては・・」と言うと
「せっかく持ってきたのだからお願いします。」と置いていかれました。
「来年は嶋台は使わずいたします。」ともおっしゃいました。
店主の話を受け止めてくださってうれしいです。
塗直しはお金がかかります。
出来たら五年くらいは使いたい。
でしたら初釜後にすぐ塗りなおし、欲を言えば翌年は我慢。
嶋台茶碗のためにも、持ち主の方のためにも
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嶋台!
ゆうたん@ こんにちは^^
嶋台の茶碗、毎年初釜のたびに
「あ~、今年はちゃんとやらないとね」
と母と言っているのに、いつも忘れて頭を抱える親子です^^;
この記事を読んで「あ~^^;」
気がついた時に早くやらないとダメですね~。
それにしても嶋台の金は銀に比べると
どうしてあんなにもはげ易いのでしょうね?
店主の葉摘み 鍵コメさま
情報をありがとうございます。
ぜひ行ってみたいので、早速ネットで調べみたんですが出ていない・・・
詳しいことがわかったらまた教えてください。
よろしくお願いいたします。
店主の葉摘み ゆうたん@さま
ゆうたん@さんもですか~(笑
気付きになったのなら書いた甲斐がありました。
使う段にならないと思い出しませんよね。
では来年こそは・・・
どうして金だけ・・・?
そういえば金のほうが多く剥がれていることが多いような気がしますね。
業者に聞いてみます。
形状の問題のような気もしますが・・・
-
嶋台!
ゆうたん@ こんにちは^^
嶋台の茶碗、毎年初釜のたびに
「あ~、今年はちゃんとやらないとね」
と母と言っているのに、いつも忘れて頭を抱える親子です^^;
この記事を読んで「あ~^^;」
気がついた時に早くやらないとダメですね~。
それにしても嶋台の金は銀に比べると
どうしてあんなにもはげ易いのでしょうね?
店主の葉摘み 鍵コメさま
情報をありがとうございます。
ぜひ行ってみたいので、早速ネットで調べみたんですが出ていない・・・
詳しいことがわかったらまた教えてください。
よろしくお願いいたします。
店主の葉摘み ゆうたん@さま
ゆうたん@さんもですか~(笑
気付きになったのなら書いた甲斐がありました。
使う段にならないと思い出しませんよね。
では来年こそは・・・
どうして金だけ・・・?
そういえば金のほうが多く剥がれていることが多いような気がしますね。
業者に聞いてみます。
形状の問題のような気もしますが・・・
「大寒」 寒の極みです。
正月からお湿りがなく、カラカラで一雨欲しかったところ。
昨日の雪はイガイガ喉にはうれしかったけど、
雪後の雨は一段としばれます。
寒い時にはひざ掛けがいいわね。
犬肌はぬくいけど
重いのと動けないのが難点です。(笑
二月始めにお友達を招き、初釜もどきをいたします。
主茶碗の準備に入りました。
初使いなので、十分お湯に慣らすことから。
ドップリ浸けます。
すると泡がプクプクと・・・
お湯を飲み込み
中の空気を吐き出すからです。
手で泡を落としても、まだ付くうちは浸けておきます。
十分と思ったら、今度は抹茶茶碗としての仕事を覚えさせます。
抹茶を点て飲んでみて、この茶碗での味を見る。
何度か、沐浴と仕事を繰り返すと、
「私の仕事は抹茶の茶碗なのね!」と覚えてくれる。
そうなればいい仕事をしようと茶碗はがんばる。
美味しいお抹茶を出すには、
茶碗に教える特訓も必要なのです。
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正月からお湿りがなく、カラカラで一雨欲しかったところ。
昨日の雪はイガイガ喉にはうれしかったけど、
雪後の雨は一段としばれます。
寒い時にはひざ掛けがいいわね。
犬肌はぬくいけど

重いのと動けないのが難点です。(笑
二月始めにお友達を招き、初釜もどきをいたします。
主茶碗の準備に入りました。
初使いなので、十分お湯に慣らすことから。
ドップリ浸けます。

すると泡がプクプクと・・・
お湯を飲み込み

中の空気を吐き出すからです。
手で泡を落としても、まだ付くうちは浸けておきます。
十分と思ったら、今度は抹茶茶碗としての仕事を覚えさせます。
抹茶を点て飲んでみて、この茶碗での味を見る。
何度か、沐浴と仕事を繰り返すと、
「私の仕事は抹茶の茶碗なのね!」と覚えてくれる。
そうなればいい仕事をしようと茶碗はがんばる。
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茶碗に教える特訓も必要なのです。
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ちょきたら 今日は冷たい雨でしたね。
初使いの茶碗を浸すお湯は、
ぬるいお湯から始めればよいのでしょうか。
ちょきたら すみません・・・
過去のブログでおさらいしました。
ぬるめのお湯につけて徐々に熱湯を
注ぐのでしたね!
失礼しました<m(__)m>
店主の葉摘み ちょきたらさま
過去まで遡って調べてくれてありがとうございます。
道具と心が通じ合い、仕事を覚えてもらう過程で
こちらも相手の癖を知らなくてはいけない。
気持ちよく仕事をしてもらうには、こちらも努力です。
道具の楽しさはこういうところにもありますね。
訓練と対話
ROKU 先般失敗をやらかしました。年代物の磁器に熱湯を注いだのです。
一瞬でパリッ、見事に割れてしまいました。驚いたのは私、いや碗です。
上手に付き合い、年輪を重ねるごとに、いい仕事をしてくれる、
味わいも深くなる。それには相手をよく知ること。
わかっていてもつい扱いが雑になる。
生き物、人間、大切な人と思う心が大事なのですね。
時に訓練、特訓も・・優しいからまずは対話から。
店主の葉摘み ROKUさま
それは勿体無いことをしました。
古いものは年寄り扱い、気持ちと体力を思いやって・・ですね。
わたしも勉強になりました。
若い者は鍛えなくてはいけません。
毎日抹茶茶碗たる自覚を持ってもらいたいと育てております。
定休日の一日かけて、道具の見立てにいってきました。
これで三回目。
でも大体形が見えてきたので、少し気が楽になりました。
手前のことから順番にこなしていかなくては、前に進めない。
そうこうしているうちに、茶事が一週間に迫っています。
頭で練るばかりでなく、行動に移す時期なのですが・・・
少々焦り気味です。
十月は名残りの道具を使います。
濃茶で使おうと思っているのは、このお茶碗。
大樋焼です。
金継ぎがしてあるので、侘びています。
名残りの時期は、このような金継ぎのしてあるものを好みます。
これがねぇ・・・ 匂うのよ。
お湯を入れると、プ~ンと蔵サビのような匂いが強く立ちます。
冷えているときじゃわからない。
茶碗はこういうことがたまにあるので、早く調べてよかったわ。
どうしたかというと、
まずは茶碗をドップリと湯に浸け、十分水分を染み込ませます。
これはとても重要!
番茶を一掴み入れ、お湯をなみなみ注ぎ、一日放っておきます。
事前に水分を吸っているので、茶碗は番茶を飲み込みません。
茶葉が匂いを吸い取ってくれます。
匂いが抜けるまで、毎日それを繰り返す。
この茶碗は四日で匂いが抜けました。
楽の茶碗は焼きが甘いので、匂うことがよくあります。
使って抜くとよく言われますが、とても飲めたもんじゃない。
抹茶が勿体無いです。
あなたの
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これで三回目。
でも大体形が見えてきたので、少し気が楽になりました。
手前のことから順番にこなしていかなくては、前に進めない。
そうこうしているうちに、茶事が一週間に迫っています。
頭で練るばかりでなく、行動に移す時期なのですが・・・
少々焦り気味です。
十月は名残りの道具を使います。
濃茶で使おうと思っているのは、このお茶碗。
大樋焼です。

金継ぎがしてあるので、侘びています。
名残りの時期は、このような金継ぎのしてあるものを好みます。
これがねぇ・・・ 匂うのよ。
お湯を入れると、プ~ンと蔵サビのような匂いが強く立ちます。
冷えているときじゃわからない。
茶碗はこういうことがたまにあるので、早く調べてよかったわ。
どうしたかというと、
まずは茶碗をドップリと湯に浸け、十分水分を染み込ませます。
これはとても重要!
番茶を一掴み入れ、お湯をなみなみ注ぎ、一日放っておきます。
事前に水分を吸っているので、茶碗は番茶を飲み込みません。
茶葉が匂いを吸い取ってくれます。
匂いが抜けるまで、毎日それを繰り返す。
この茶碗は四日で匂いが抜けました。
楽の茶碗は焼きが甘いので、匂うことがよくあります。
使って抜くとよく言われますが、とても飲めたもんじゃない。
抹茶が勿体無いです。
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事前チェクは大事
ROKU 大事に至らず。
楽は楽にあらず。
事前事後の扱いは要注意ですね。
洗剤やコーヒなど染み込む。
お茶は吸うのですね。
でも何回も、厄介ですね。
そりゃ抹茶は使えないわ。
でも皆さんそうしてらっしゃる。
加賀ですね。いいわ~。
店主の葉摘み ROKUさま
お点前で、匂うけど引き返せないという失敗しているので学びました。
また、ある茶会で目の前に出された抹茶、茶碗が臭うので台無し・・などなど。
まっこと経験は宝です。
茶碗に水分を吸わせてないと番茶を飲んでしまい、また別の意味で大変なことになります。
楽な近道はないってことね。
みゃあくんのおかあしゃん 又又 良い勉強をさせて頂きました。
実は においが気になり使えない茶碗が
あったのです。
早速 試します。
お茶の知恵袋の葉摘み様です。
感謝、感謝!
そうか そうなんだ
小紋 ありがとうございます。 と いう気持ちです。
前もっての準備 当たり前のことを 心をこめてする大切さ
大事なことを 教えられました。
お茶の道だけでなく すべてに通じることですよね。
店主の葉摘み みゃあくんのおかあしゃんさま
みゃあくんのおかあしゃんも匂う茶碗をお持ちでしたか。
抹茶の香りをかき消す程の匂いですよね~
この方法で抜けなかったら言って下さい。
他の方法もありますから。
諦めてお蔵入りはもったいないですもの。
店主の葉摘み 小紋さま
こちらこそ、ちゃんと読んでくださって「ありがとうございます」と思ってます。
そばで3代目の娘がジーッと見ています。
プロの卵にキチンと伝えなくてはいけないので、手抜きができないのです。
小紋さんのようなとらえ方をしてくれれば嬉しいんですけど。
すずめ 冷たい秋雨です
ずっとそうやって伝承されたきたのでしょう
お茶碗もお茶風呂に入ることが出来て、また頑張ってくれるかな
私も、大切なこと伝えないと・・・
店主の葉摘み すずめさま
今日は一日中雨でした。
そっちもそうなのね。
切羽詰まってアフアフしてます。
すずめちゃんの声に癒されまするぅ~
ROKU 大事に至らず。
楽は楽にあらず。
事前事後の扱いは要注意ですね。
洗剤やコーヒなど染み込む。
お茶は吸うのですね。
でも何回も、厄介ですね。
そりゃ抹茶は使えないわ。
でも皆さんそうしてらっしゃる。
加賀ですね。いいわ~。
店主の葉摘み ROKUさま
お点前で、匂うけど引き返せないという失敗しているので学びました。
また、ある茶会で目の前に出された抹茶、茶碗が臭うので台無し・・などなど。
まっこと経験は宝です。
茶碗に水分を吸わせてないと番茶を飲んでしまい、また別の意味で大変なことになります。
楽な近道はないってことね。
みゃあくんのおかあしゃん 又又 良い勉強をさせて頂きました。
実は においが気になり使えない茶碗が
あったのです。
早速 試します。
お茶の知恵袋の葉摘み様です。
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そうか そうなんだ
小紋 ありがとうございます。 と いう気持ちです。
前もっての準備 当たり前のことを 心をこめてする大切さ
大事なことを 教えられました。
お茶の道だけでなく すべてに通じることですよね。
店主の葉摘み みゃあくんのおかあしゃんさま
みゃあくんのおかあしゃんも匂う茶碗をお持ちでしたか。
抹茶の香りをかき消す程の匂いですよね~
この方法で抜けなかったら言って下さい。
他の方法もありますから。
諦めてお蔵入りはもったいないですもの。
店主の葉摘み 小紋さま
こちらこそ、ちゃんと読んでくださって「ありがとうございます」と思ってます。
そばで3代目の娘がジーッと見ています。
プロの卵にキチンと伝えなくてはいけないので、手抜きができないのです。
小紋さんのようなとらえ方をしてくれれば嬉しいんですけど。
すずめ 冷たい秋雨です
ずっとそうやって伝承されたきたのでしょう
お茶碗もお茶風呂に入ることが出来て、また頑張ってくれるかな
私も、大切なこと伝えないと・・・
店主の葉摘み すずめさま
今日は一日中雨でした。
そっちもそうなのね。
切羽詰まってアフアフしてます。
すずめちゃんの声に癒されまするぅ~
お互い忙しくお稽古が止まっていたのですが
「もっと知りたいので、今年もよろしくお願いします。」とご挨拶にみえ
明日から「いなみ」でのお稽古が再開です。
店主もいろいろ勉強になるので楽しみです。
書きたい事がたまっているんですが、なかなかPCの前でまとまらず
稽古再開にボチボチ書き始めようかと、気持ちが集中してきました。
そういえば、今日は旧暦の一月一日。 佳き日だわ!
抹茶を出された方が、まず疑問に思うことは
「どうしてお茶碗をまわして飲むのか?」だと思います

「正面を避けて飲むため」と教わるでしょう。
これで「なるほど!」と納得できる方は少ないかと。
「正面」とは「見所(みどころ)」
一見どこも同じように見える楽や萩のお茶碗に、
席主の美意識によって見出し定めた場所を、その茶碗の見所として、
客に一番美しい姿が見えるよう差し出します。
客は店主の美意識を尊重し敬い、口を付けて汚さないように避けるのです。
客を敬い、一番美しい姿でお茶を出し、
席主をおもいやり、見所を避ける。
日本の陶磁器に対する美意識とは、
釉薬の流れが残ったあとや、窯焼きで偶然かかった灰釉薬。
窯の中で熱により歪んだ姿や、偶然や意図的にへこんだ部分など。
端正な姿を好む西欧的には、失敗作と思われるところに見出してきました。
「侘びしい」「寂びかれる」に美を見出してきた珠光からの茶の美意識です。
利休により到達した美意識は、
次代の織部によって戦国時代という不穏な世相を反映し、ある意味極端になります。
受け継ぐ遠州のころには世の中は平穏になっていき、
「綺麗さび」と呼ばれる利休の美に端正さが加わっていきます。
遠州と同時期の宗旦は、利休のころの美意識に戻ろうとしていきます。
時代を経てはぐくまれた陶磁器に対する美意識はひとつではないのです。
しかし日本独特の美の見出し方となります。
日本も西洋化していき、規格品のような寸分たがわないものを
美しいと好むようになってきました。
しかし西欧で作られたティセットも、歴史をたどれば中国磁器の模倣です。
磁器の技術のなかった西欧に、東インド会社が中国からセッセと運んでいたのです。
日本にも中国から渡ってきましたが、その中の雑器や不良品に美を感じています。
出所が同じでも、受け止める側の感覚でその後が大きく変わっていく。
なかなかおもしろいです。
応援ありがとうございます。
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「もっと知りたいので、今年もよろしくお願いします。」とご挨拶にみえ
明日から「いなみ」でのお稽古が再開です。
店主もいろいろ勉強になるので楽しみです。
書きたい事がたまっているんですが、なかなかPCの前でまとまらず
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そういえば、今日は旧暦の一月一日。 佳き日だわ!
抹茶を出された方が、まず疑問に思うことは
「どうしてお茶碗をまわして飲むのか?」だと思います

「正面を避けて飲むため」と教わるでしょう。
これで「なるほど!」と納得できる方は少ないかと。
「正面」とは「見所(みどころ)」
一見どこも同じように見える楽や萩のお茶碗に、
席主の美意識によって見出し定めた場所を、その茶碗の見所として、
客に一番美しい姿が見えるよう差し出します。
客は店主の美意識を尊重し敬い、口を付けて汚さないように避けるのです。
客を敬い、一番美しい姿でお茶を出し、
席主をおもいやり、見所を避ける。
日本の陶磁器に対する美意識とは、
釉薬の流れが残ったあとや、窯焼きで偶然かかった灰釉薬。
窯の中で熱により歪んだ姿や、偶然や意図的にへこんだ部分など。
端正な姿を好む西欧的には、失敗作と思われるところに見出してきました。
「侘びしい」「寂びかれる」に美を見出してきた珠光からの茶の美意識です。
利休により到達した美意識は、
次代の織部によって戦国時代という不穏な世相を反映し、ある意味極端になります。
受け継ぐ遠州のころには世の中は平穏になっていき、
「綺麗さび」と呼ばれる利休の美に端正さが加わっていきます。
遠州と同時期の宗旦は、利休のころの美意識に戻ろうとしていきます。
時代を経てはぐくまれた陶磁器に対する美意識はひとつではないのです。
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日本も西洋化していき、規格品のような寸分たがわないものを
美しいと好むようになってきました。
しかし西欧で作られたティセットも、歴史をたどれば中国磁器の模倣です。
磁器の技術のなかった西欧に、東インド会社が中国からセッセと運んでいたのです。
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ちょきたら 日本人って歴史的建造物も塗り直しとかしない
ですね。時の流れによる変化に歴史や味わいを
感じているんでしょうね。
年が明けて、いろいろ落ち着かなかったり、
悩んだりする日々・・・ゆっくり静かにお茶をいただいて
自分を見つめなおしたい気分です。
すずめ ひとつひとつの個性を愛する心のゆとりは何処へ
子ども社会は、みんな同じじゃないと不安になるそうです。
お茶を熱く?愛する葉摘みちゃんのブログでしばし、まったりします。
きっと、気持ちも体も忙しいさなか健康管理第一にね(^_-)
葉摘み ちょきたらさま
生きてりゃいろいろあるわねぇ~
一見変わらないように見えるお茶碗も変化を続けています。
何百年何十年かけて良くなっていく。
少しずつ少しずつ・・・
すずめさま
気にかけてくれてありがとう!
洋食はセットで柄が揃った食器。
和食は料理にあわせ、いろんな焼き物の器に。
洋食育ちの子達は、みんな同じのお揃いが好きなのかなぁ・・・
個性・自我・おのおのの価値観は日本人のDNAに組み込まれてると思うんだけどね。
皆揃ってたらつまらん(笑)
kazumi 洋食器のセット揃えたのに使ってませんよ。
西洋式に憧れながら身につかなかったのよね。
お茶を各自いろんな柄のティーカップで楽しむのも良し。言葉にしてもらって日本人の懐の大きな美意識が解明された気がしました。
葉摘み kazumiさま
うちもありますよ~(笑
茶道具は焼きや柄を揃えるのをきらいますね。
景色が同じでおもしろくない・・という発想です。
東西で受け止め方が違うのがおもしろいです。
kazumiちゃんの感覚は和洋折衷。
それもおもしろいわね。
十二月に入って、あっという間に一週間。
あわただしい日々の中、空を見上げれば冬の雲ひとつない青空。
刻々と時は過ぎ、ふと暦を見ると「大雪」と書いてある。
初釜で生徒さんへのお年賀や福引にと、このところ包装しまくりです。
先生方の生徒さんへの愛情を感じます。
もうすでに初釜のお呼ばれ三件、お手伝い二件の予定が
真新しい手帳に書き込まれました。
そんな季節です。。。しみじみ
初釜のときしかお目にかかれない「嶋台茶碗」

重ね茶碗ともいうように、大振りの茶碗が二個重ねて使われます。

上の茶碗が金、下は銀にに塗られています。
この茶碗で先生がお濃茶を練って、生徒さんに振舞うのです。
十人だったら、一碗五人分。
それを回し飲みいただきます。
先生がお濃茶を点てて下さるのは、初釜くらいなので楽しみですね。
先日の大茶盛を思い起こさせますが、あの時はお薄でした。
嶋台はお濃茶。
飲み終わったらお茶碗拝見。
裏返して高台をとくと拝見しましょう。
金が鶴(五角)
銀が亀(六角)
嶋台はとてもおめでたいお茶碗なのです。
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刻々と時は過ぎ、ふと暦を見ると「大雪」と書いてある。
初釜で生徒さんへのお年賀や福引にと、このところ包装しまくりです。
先生方の生徒さんへの愛情を感じます。
もうすでに初釜のお呼ばれ三件、お手伝い二件の予定が
真新しい手帳に書き込まれました。
そんな季節です。。。しみじみ
初釜のときしかお目にかかれない「嶋台茶碗」

重ね茶碗ともいうように、大振りの茶碗が二個重ねて使われます。

上の茶碗が金、下は銀にに塗られています。
この茶碗で先生がお濃茶を練って、生徒さんに振舞うのです。
十人だったら、一碗五人分。
それを回し飲みいただきます。
先生がお濃茶を点てて下さるのは、初釜くらいなので楽しみですね。
先日の大茶盛を思い起こさせますが、あの時はお薄でした。
嶋台はお濃茶。
飲み終わったらお茶碗拝見。
裏返して高台をとくと拝見しましょう。
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五角が鶴とはこれいかに?
kazumi 中が銀ピカと金ピカで眩いですね。
それに裏が「蚊取り線香やー」普段見えないところまで趣向を凝らしてるのが良くわかりました。
葉摘み 鍵コメさま
後ほど・・・
kazumiさま
よいご質問!
鶴が羽を広げ飛んでいる姿を上から見て抽象化したものです。
ちなみに横から見た姿は平たい三角になります。
同じ三角でもそれが幾つもつながると、鱗文になり蛇や竜、鯉などを表します。
すごいなぁ~と思いませんか!
水戸小紋 重ねてあるお茶碗を見て 金と銀や! と うれしく思ったら 本当におめでたい金さん 銀さんでした。模様は 意味を表しているんですね。
深い教養のいる茶道 難しいけれど いろいろ教わって 幸せ者でございます。
葉摘み 水戸小紋さま
はい、ホンにめでたい金さん銀さんです。(笑
これでお濃茶を練ると少しずつ剥がれ、金銀混じりにお濃茶になり、それをいただくのが「福」なんです。
まっことめでたい!
mayukw 初めまして。
昨日、初釜で このお茶碗でお茶をいただいたので
「嶋台」の意味が知りたくて 検索でやってきました。
私もかつては表千家、今は裏千家のお茶を習っているので
葉摘みさんの流派を超えたお茶に対する気持ちに
とても共感を覚えました。
岡野園さんのHPも拝見していたところ
リンクから 妹さんのブログに行き当たりました。
なんという奇遇でしょう!
去年、イラスト本を買わせていただいたんです。
我が家の娘たちのバイブルとなるほど愛用しています。
こちらのブログも かけ出しの私にとってバイブルになりそうです。
リンクさせていただいてよろしいでしょうか?
葉摘み mayukwさま
ご来訪ありがとうございます。
古い記事も呼んでいただいてうれしいです。
さきほどそちらにも遊びに行かせていただきました。
リンクありがとうございます。
イラスト本の件、妹に伝えますね。
きっと喜ぶと思います。
ありがとうございます!
mayukw 葉摘みさま さっそくのお返事ありがとうございます。
ブログへの書き込み、そしてお軸の読み方を教えていただいて 感激しております~♪
妹さんのブログは 実は前から存じておりまして、
ゆうべ 書き込みもいたしました。
ほんとに びっくりしました~こんなこともあるんですね!
開店の記事を読んでいたら ブログ仲間(kana2さん…hiromiさんを紹介してくれました)も
お店に伺ったみたいで うらやましい限りです。
私も近かったら すぐにお伺いするところです。
お道具のこと、いっぱい知りたいことがあります。
お稽古のときに先生にうかがっても すぐ忘れちゃうし
あまり根堀り葉堀り聞くと失礼なので
これからは こちらのブログを辞書のように復習させていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
葉摘み mayukwさま
ほんとに偶然で面白いですね。
もしかしたらブログ界って実はとっても狭いのかも・・・(笑
私でお役に立つのならメールでもコメでもお気軽にどうぞ。
こちらこそよろしくお願い申し上げます。
makomama こんにちは。「シマダイ」の意味が初めてわかりました。有り難うございます。しかも2碗重ねて使うとはビックリです!
-
五角が鶴とはこれいかに?
kazumi 中が銀ピカと金ピカで眩いですね。
それに裏が「蚊取り線香やー」普段見えないところまで趣向を凝らしてるのが良くわかりました。
葉摘み 鍵コメさま
後ほど・・・
kazumiさま
よいご質問!
鶴が羽を広げ飛んでいる姿を上から見て抽象化したものです。
ちなみに横から見た姿は平たい三角になります。
同じ三角でもそれが幾つもつながると、鱗文になり蛇や竜、鯉などを表します。
すごいなぁ~と思いませんか!
水戸小紋 重ねてあるお茶碗を見て 金と銀や! と うれしく思ったら 本当におめでたい金さん 銀さんでした。模様は 意味を表しているんですね。
深い教養のいる茶道 難しいけれど いろいろ教わって 幸せ者でございます。
葉摘み 水戸小紋さま
はい、ホンにめでたい金さん銀さんです。(笑
これでお濃茶を練ると少しずつ剥がれ、金銀混じりにお濃茶になり、それをいただくのが「福」なんです。
まっことめでたい!
mayukw 初めまして。
昨日、初釜で このお茶碗でお茶をいただいたので
「嶋台」の意味が知りたくて 検索でやってきました。
私もかつては表千家、今は裏千家のお茶を習っているので
葉摘みさんの流派を超えたお茶に対する気持ちに
とても共感を覚えました。
岡野園さんのHPも拝見していたところ
リンクから 妹さんのブログに行き当たりました。
なんという奇遇でしょう!
去年、イラスト本を買わせていただいたんです。
我が家の娘たちのバイブルとなるほど愛用しています。
こちらのブログも かけ出しの私にとってバイブルになりそうです。
リンクさせていただいてよろしいでしょうか?
葉摘み mayukwさま
ご来訪ありがとうございます。
古い記事も呼んでいただいてうれしいです。
さきほどそちらにも遊びに行かせていただきました。
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ブログへの書き込み、そしてお軸の読み方を教えていただいて 感激しております~♪
妹さんのブログは 実は前から存じておりまして、
ゆうべ 書き込みもいたしました。
ほんとに びっくりしました~こんなこともあるんですね!
開店の記事を読んでいたら ブログ仲間(kana2さん…hiromiさんを紹介してくれました)も
お店に伺ったみたいで うらやましい限りです。
私も近かったら すぐにお伺いするところです。
お道具のこと、いっぱい知りたいことがあります。
お稽古のときに先生にうかがっても すぐ忘れちゃうし
あまり根堀り葉堀り聞くと失礼なので
これからは こちらのブログを辞書のように復習させていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
葉摘み mayukwさま
ほんとに偶然で面白いですね。
もしかしたらブログ界って実はとっても狭いのかも・・・(笑
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makomama こんにちは。「シマダイ」の意味が初めてわかりました。有り難うございます。しかも2碗重ねて使うとはビックリです!